GD対策のご連絡よく貰うので、ノウハウをここに全て詰め込みました。
一方で実践やオフラインでFBしないと上達しない側面もあるのであしからず。
企業側の狙い
企業がグループディスカッション(GD)を行う最大の目的は、「有能感」を見極めることだ。協調性や効率化も重要だが、最も重視されるのは、入社後の会議で実際に活躍できるかどうかだ。面接では見えない、他者との関わり方をここでしっかりと見ている。
GDのポイント
会社は「組織」で成果を出す場所だ。全体を俯瞰し、議論の進行状況を的確に把握できることが求められる。例えば、「あ、この人が暴走して他の人が話せていないな」と冷静に判断できる人は相当GDに強い。そんな人には、この記事は不要かもしれない。
アウトプットまでの「プロセス」が何より重要だ。企業ごとに求める要件は異なるが、GDはふるいにかける場所なので、圧倒的に活躍すれば落とされることはまずない。
最強のポジションは「裏ファシリテーター」
「タイムキーパー」や「ファシリテーター」を狙うべきという意見があるが、結論から言うと全て間違いだ。狙うべきポジションは「裏ファシリテーター」一択だ。GDに慣れていないライバルたちは、ファシリテーターとして機能していない場面が多々ある。その穴を冷静についていけば、ほぼ確実に合格できる。
具体的なアクション例
・意見が言えていない人に名指しで意見を振る:周りの意見を引き出すリーダーシップ
・他者の意見や強みをうまく引き出す:他人を支援し、全体のクオリティの底上げ
・グループの雰囲気を改善する:和やかな雰囲気を作り出すことも評価対象
常に俯瞰してディスカッションを見る必要がある。
・議論の本質からそれた会話になっていないか監視する:本筋から逸れた議論を即座に修正
・難しい単語が出てきた場合は定義を必ず確認する:全員が理解できるようにするための配慮
・ディスカッションの内容に言及するより、方向性に対して意見を述べる:全体の流れを見失わない(一気に有能感が出る)
GDのNG行動
・多数決で決める:これは最悪の方法だ。GDで大事なのは「結論を導くまでのプロセス」。根拠がない結論はNG。
・時間内に結論をまとめられない:企業が時間を設けている以上、時間は厳守。与えられた時間内に結論を出すことは社会人の常識。
・クラッシャー:自分1人で議論を主導しようとすることは、意外と絶対NGではないがギャンブルになる。自分の腕っぷしに自信があるものは全振りしてもOK。ただし、1度でも落ちたらやめるべきだ。クラッシャーの才能はない。
GDの種類とその対応
GDの種類:
- 抽象議論型:例「理想のリーダーとは?」
- 課題解決型:例「高速道路のの交通渋滞を解消するには?」
- 選択型(ディベート型):例「お金と友達、どちらが重要か?」
- 資料読み取り型:例「新しいマーケティング戦略を提案せよ」
今回は【課題解決型】を例にし、どのようにディスカッションを進めるべきかを掘り下げ、攻めた攻略法も紹介。
課題解決型GDの進め方
1. アイスブレイクと自然なリーダーシップ
最初の数分で自己紹介と軽い雑談を行い、チームの緊張をほぐす。
あまり喋れていない子に対して自然なサポートをしてあげる。
この場で自然にリーダーシップを発揮することが重要。
場の空気を掴み、自分の存在感を示す。
2. 時間配分と役割分担
ディスカッション全体の時間配分を決める。
ここでタイムキーパーやファシリテーターなどの役割を決めることが一般的。
特に自分から声をあげず自然のなりゆきに任せる。
狙うは裏ファシリテーターだからだ。
3. 問題の背景と目的の定義
課題の背景を理解し、ディスカッションの目的を明確にする。
例えば、「都市の交通渋滞を解消するには?」という課題では、
①交通渋滞の定義
②交通渋滞の分類わけなど俯瞰的な洞察を入れる。
これをできる学生はほとんどいないので差が付く。
4. 俯瞰的視点での現状分析と課題設定
現状を俯瞰し、問題点を洗い出す。
表面的な問題だけでなく、根本的な原因に目を向ける。
例えば、交通渋滞の原因として「インフラの不足」や「交通管理の不備」などを深掘りする。
ここではあまり自分の意見をガンガン言うのではなくチームに投げかけをしてみる。
「今交通事故による渋滞ばかり話しているけど、インフラ不足の観点とかどうかな?」など。
5. 解決策の洗い出しと評価
解決策を複数考え、それぞれのメリットとデメリットを分析する。
ここでのポイントは、実現可能性だけでなく、長期的な影響も考慮すること。
例えば、「公共交通機関の増便」や「通勤時間の分散化」などを提案し、その影響を評価する。
なるべく多角的に評価できれば吉。
6. 合意形成とまとめ
最終的な合意を形成し、結論をまとめる。
この過程で、全員の意見を尊重しつつも、最も効果的な解決策を選び出す。
合意形成の過程でリーダーシップを発揮し、全体をまとめる。
全体通して意識すること
1. 冷静な観察者
他の参加者の発言や態度を冷静に観察し、議論の流れを見極める。
誰かが話しすぎている場合や、議論が脱線している場合に適切に介入する。
例えば、「○○さんの意見も聞いてみましょう」といった具合に、全員が発言できるように促す。
2. 裏ファシリテーター
表向きのファシリテーターに対して補佐役として働き、議論が偏らないように調整する。
ファシリテーターが議論をまとめきれない場合に介入し、適切な方向に誘導する。
3. 具体的な提案とフィードバック
抽象的な意見ではなく、具体的な提案を行う。
例えば、「都市の交通渋滞を解消するには?」という課題に対して、
「時差出勤の導入や公共交通機関の増便を提案します」と具体的な施策を挙げる。
4. 現実的な視点と柔軟性
現実的かつ実行可能な解決策を提案しつつ、他者の意見に対して柔軟に対応する。
例えば、他の参加者が「バス路線の増設」を提案した場合、
その提案の具体性や実現可能性を検討し、追加の提案を行う。
5. 議論の方向性に言及
ディスカッションが脱線しそうなときは、
「現在の議論は本題から外れているようです。元の議題に戻りましょう」と方向性を正す。
最後に
GDは一人で勝ち取るものではない。全員で最善の結論を導くことが求められる。
チームの穴を的確に見極めて攻めた姿勢で挑むことが成功への道。
特に、冷静な観察と裏ファシリテーターの役割を意識し、具体的かつ現実的な提案を行うことが重要。
あなたもGDでの勝利を勝ち取りましょう!
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